今回の絵本紹介は『おれたちはパンダじゃない』です。

人気者になりたいクマは、パンダみたいになろうと、ペンキを使ってパンダに変装。まちへでかけると、たくさんの人がやってきて・・・奇想天外パンダのお話。

強くて格好いいのに、人気が全然ない、クマ。理由はわかっているんだって。パンダが人気を独り占めしているから!どいつもこいつも、見た目可愛さだけでファンになっちゃっって。そこまで言って、クマは気が付いたんだよね。みための かわいさだけで・・・・ファンになる?そう、クマが思いついたのは、自分も見た目が、パンダのなれればいいってことを!!
そうとわかれば、実行するのみ!!どうやってパンダになるのか?クマは、自分の体にペンキを塗りまくります。白黒だから、簡単だもんね。
はやくファンが来ないか、うきうき気分で歩いていると、いっぴきのパンダに出会います。毛並みや顔つきなど、お互いのことを褒めあいながら歩いていると、ついに!!ファンが集まってきましたよ。
ふふふっ、わるい 気分じゃないぜ。

握手を求められたり、ふかふかな毛を触られたり、子どもにはつねられてり、もうハチャメチャ。そんなに触られたら、ペンキが!!って言いたくなるし、バレないかって、見ているこちらもハラハラさせられちゃいます。
そして、人気者の2匹は、ファンからプレゼントまでもらっちゃうのですが、その中身が!!何かわかりましたか??パンダといえば・・・そうです。笹。自分の体にペンキを塗って、パンダになっている、クマがガッカリするのはわかるんだけど~

あれれれ?もう1匹のパンダまで、ガッカリしてるよ??なぜだ!!
その時、雨がふってきて・・・・
さあ、もう1匹の正体が明かされる時がやってきます。そりゃ~、笹とかさとうきびとか、パンダの好物じゃ、満足しないよね。って、頷けます。
結局ね、人気者のパンダになったとこで、ファンからもらうものは笹。自分の好物じゃないんだよね。そのうえ、握手を求められたりして、揉みくちゃにされちゃう。それなら・・・
自分のままでいいじゃない!っていうことに気づくんだよね☆
正体が明かされる、オチまであって、面白い絵本になってますよ。
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☆サトシン☆
1962年、新潟県生まれ。広告制作プロダクション勤務、専業主夫、フリーのコピーライターを経て、絵本作家に。作家活動の傍ら、新しいコミュニケーション遊び「おてて絵本」を発案、普及活動に力を入れている。現在、大垣女子短期大学客員教授を務める。
『うんこ!』(文溪堂)で、第1回リブロ絵本大賞、第20回けんぶち絵本の里びばからす賞、第3回MOE絵本屋さん大賞受賞、第4回子どもの絵本大賞 in 九州、第5回書店員が選ぶ絵本大賞受賞。
絵本の作品は、他に、『ヤカンのおかんとフトンのおとん』(佼成出版社)、『きみのきもち』、『とこやにいったライオン』(共に教育画劇)『おれたちはパンダじゃない』(アリス館)『せきとりしりとり』(文溪堂)など。その他著書として『おてて絵本入門』(小学館)など。