絵本5歳

おおきな木

今回の絵本紹介は『おおきな木』でーす。

大好きな少年のために、自分の身を削って、いろんなものを与え続けるりんごの木。実をすべて与え、枝をすべて与え、そして幹さえも与えてしまうのです。木はどうなってしまうのでしょうか。

 

あるところに、いっぽんの木がありました。その木は、ひとりの少年のことが大好きでした。少年は毎日、その木の下にやってきました。そして、はっぱをいっぱい集めて、かんむりをつくり、森の王様になりました。木登りだってしました。枝にもぶら下がってあそんだり、りんごも食べました。一緒にかくれんぼをしたり、くたびれると、木陰で眠ります。少年は、その木が大好きでした・・・木は幸せだったんです。その時はね。

でも、時間は流れていきます。少年は、だんだん大きくなっていきます。木がひとりぼっちになることが、多くなっちゃったんだよね。

そしてある日、少年がやってきたのですが、今までみたいに、木登りをしたり、枝にぶら下がったり、りんごを食べたりはしないのです。「もう、木登りをしてあそぶとしじゃないよ」だって。ものを買って楽しみたいから、お金がいる少年は、木に言うのです。

ぼくに、おかねをちょうだい。ってね。

 

そしたら、木は何と言ったと思います?

わたしにあるのは、りんごとはっぱだけ。りんごをもっていきなさい。それをまちで売って、しあわせになりなさい。なんて、優しいんでしょうか。少年はね、りんごを売ってしあわせになると、またしばらく来なくなります。そして、また久しぶりに来たと思ったら、今度は、あたたかく家族で住むための、家が欲しいって言うんですよ。

勿論、木は与えます。自分の枝を切りなさいってね。大好きな少年が来ても、昔のように一緒に遊ぶことはなく、自分にあるものを与えていく木。とっても切なくなります。最後には、切りかぶになった木。木が少年に与える無償の愛。

もう、昔のように少年と過ごせることはないのでしょうか。白黒の挿絵なので、より話が入りやすく、色々考えることが出来ます。

子どもだけではなく、大人にも読んでもらいたい1冊です☆

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おおきな木(原題:The Giving Tree)はシェル・シルヴァスタイン作の絵本。1964年にアメリカ合衆国で出版され、好評だったため1973年にフランス語に翻訳された。英語の教科書に載ったこともある。

 

☆村上春樹/訳者あとがきより☆

あなたはこの木に似ているかもしれません。
あなたはこの少年に似ているかもしれません。
それともひょっとして、両方に似ているかもしれません。
あなたは木であり、また少年であるかもしれません。
あなたがこの物語の中に何かを感じるかは、もちろんあなたの自由です。
それをあえて言葉にする必要もありません。
そのために物語というものがあるのです。
物語は人の心を映す自然の鏡のようなものなのです。